建物に宿った”歴史と魅力”をそのままに、住みやすさと快適さを実現し、地球にも人にも優しい家へと生まれ変わらせる―
それが、私たちリスタートジャパンの目指す空き家再生です。
家・建物は、職人たちが命を吹き込んだ”生き物”
家や建物は、職人たちが丹精込めて、命を吹き込んだ”生きもの”です。
生きものには寿命があり、老化していきます。
建物においては、経年劣化が老化にあたる現象で、年月が経てばメンテナンスやリフォームが必要となります。
そして放置していれば、何かの拍子に倒壊し、住人や周辺の人々が被害に遭うリスクがあります。また、時代の変化とともに「暮らしにくさ」や「不便さ」を感じることもあるでしょう。
しかし、古い建物だからといって簡単に壊して新築を建てるのは、とても勿体ないことなのです。
家・建物の歴史を未来へと繋いでいく
コストの面で考えてみます。実は、古い建物をとにかく壊して新築を建てるよりも、適切に検査して修繕したり、時代や住人・利用者のニーズに合わせてリフォームしたりする方がコストを抑えることができます。
リフォームと新築が同等の金額であったら…
もちろん、リフォームも決して安くはありません。
人によっては「リフォームするより建て替えた方が安くつく」という考え方を持っていることでしょう。
確かに、こだわりを詰め込んだリフォームを行う場合には、建て替えるのと同じくらいの金額がかかることもあります。
仮に、取り壊して新築を建てるのと、修繕とリフォームをおこなうのが同じくらいの金額になったとしましょう。
そんな時に、是非考えていただきたいことがございます。
それは、地球環境への優しさと、建物に宿る歴史です。
建物の歴史と、地球環境への影響に目を向けてみる
建物を解体して壊し、更地にするということは、建物全てが廃棄、つまりゴミとなるわけです。そして、新しい建物を造り上げるためには、ゼロから建材が必要になります。
家に使われる木材を始めとする資材を大量のゴミにしてしまい、更に多くの建材を新に使って家を建て替えること、それがどれだけ地球の負担になることか、想像してみてください。
リフォーム、つまり「再生」であれば、使える資材はそのまま生かし、必要最低限の建材を新に用いて、家を生まれ変わらせます。どちらが地球に優しく環境に配慮した方法か、誰でも分かることでしょう。
そして、それぞれの建物には歴史が宿っています。
今の時代には無い立派な建材(大黒柱や梁など)を用いたもの、当時の職人がこだわりを込めた最高の技術、そして長年住人を守ってきた家ならではの温かさ……
このような、年月の流れにより沁みついた歴史は、得も言われぬ魅力となり、人々に居心地の良さや雰囲気の良さを感じさせるものです。なんとなく懐かしい感じがする、初めて入った建物なのに実家のような雰囲気を感じる、こんな経験をしたことがあるのではないでしょうか。それこそが、建物に宿る歴史なのです。
この歴史も、建物を壊してしまえば一瞬で消えて無くなってしまいます。更地となった土地に新たに建てられた家は、新築の持つフレッシュさは湛えていても、説明のつかない独特な温かさや懐かしさは持ち合わせていません。長年人々を見守ってきた家、そして昔の職人が込めた想いや情熱だからこそ、感じられる魅力が、確かにあるのです。
空き家問題の深刻化
今日の日本において、幾度も記事で解説してきたように、空き家問題は深刻化を極めています。
総務省が発表した「住宅・土地統計調査」によると、全国の空き家数は平成30年の時点で846万戸もあり、全国に所在する住宅のうち空き家の割合は13.6%という非常に高い数値を記録しました。
これは、少子高齢化や過疎化に由来するもので、地方のみならず首都圏の空き家も増加の一途をたどっています。
家を解体するコストも所有者の負担に
住宅を解体するにもコストがかかり、誰も手を付けないうちに荒れ放題の空き家が増えていくという状況は、ただでさえ人口密度が高く土地が少ない日本にとっては早急に解決しなければならない問題です。
同時に、若者世代の所得額の低下も問題視されています。結婚し子どもを持つという選択ができないほど経済的に困窮している人が少なくないのです。一方で物価は上がり続け、家を持つことも、車を持つことも、そう簡単ではない時代となっています。
まだ活用できる空き家があるのに、それが放置され、新しい住まいを手に入れようとすると、人生の大きな負担となる費用が必要となる……
この課題を同時に解決できるのが、空き家の再生です。
活用できる空き家をしっかり活用する
空き家を適切に修繕し、住みやすい、あるいは使いやすいようにリフォームすることで、新しい”居場所”として生まれ変わらせること、それこそが空き家問題も、家を持ちたい人々の悩みも、同時に解決する新たな道筋なのです。
リフォームも、最新技術を駆使していく
新築は最新の技術を用いているし安心安全だろうという印象は、確かに間違っていませんが、リフォームだって最新の技術を用いています。
目の前に建つ、当時の職人の魂と当時の最高の技術が脈打つ立派な(あるいはかつて立派だった)建物をしっかりと見つめ、その価値を正しく見極め、そして必要な手を加えることで、建物は新たな価値を身にまとって生まれ変わります。
どう扱ったらいいか分からない困った空き家、手の付けられない空き家が、煌めく宝のように、再度輝きを放つようになります。
知恵と工夫を凝らした費用負担の少ないリフォーム
私たちは、目の前の不動産の最有効使用は何か、常に念頭において空き家再生に取り組んでおります。
知恵と工夫により、コストをかけ過ぎずに適切かつ適度な修繕やリフォームをおこない、空き家の価値を最大限に引き出します。新たな価値をまとった建物は、人々の生活を潤し、心を豊かにします。
“空き家再生でニッポン再起動”
今、世界中でSDGsという言葉が広がり、認知度が高まり、実践、協賛する企業や団体が増えています。
青く輝く豊かな惑星、地球には、古来より私たち人類の生活を支え、文明の発展に与し、繁栄に貢献してきた豊富な資源と自然があります。自然の恵みにより、私たちはここまで進化し、そして進歩を遂げてきました。
しかしながら、大きな恩恵を与えてくれた自然、地球そのものは、私たちの行き過ぎた”恵の搾取”により甚大な被害を受け、破壊され、再生が難しい局面にまで追い詰められました。
地球の恵みを享受し、成長してきた我々人類は、今こそ地球のため、そして我々自身のために立ち上がり、持続可能な開発と発展を実現しなければなりません。
“空き家再生でニッポン再起動”
私たちが掲げるこのスローガンは、空き家の新しい価値創造を通して、人類と地球にとってより良い未来を目指すための礎になると確信しております。