SDGsとは?空き家再生との関連性は?
最近、テレビや新聞などで耳にする機会が増えている「SDGs」は、17の目標とそれらを細分化した169の具体目標に分けられています。カラフルなドーナツ型のピンバッジを胸に付けているサラリーマンの方もよく見かけますね。
さて、「SDGs」という言葉について何となく聞いたことはあっても、細かい内容や空き家再生との関わりについてはよく分からない方も多いのではないでしょうか。そこで、はじめに「SDGs」の概要について解説いたします。
「SDGs」とは、「Sustainable Development Goals」の略、すなわち「持続可能な開発目標」の略称で、2015年に国連サミットで決議されました。このサミットでは、2000年に国連が取り決めた「MDGs」、ミレニアム開発目標が達成期限を迎えるにあたって、あらたに「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択され、「SDGs」はその中心となる国際社会の開発目標となっています。以下、「SDGs」を構成する17の目標を見てみましょう。
- 貧困をなくそう
- 飢餓をゼロに
- すべての人に健康と福祉を
- 質の高い教育をみんなに
- ジェンダー平等を実現しよう
- 安全な水とトイレを世界中に
- エネルギーをみんなに、そしてクリーンに
- 働きがいも経済成長も
- 産業と技術革新の基盤をつくろう
- 人や国の不平等をなくそう
- 住み続けられるまちづくりを
- つくる責任、つかう責任
- 気候変動に具体的な対策を
- 海の豊かさを守ろう
- 陸の豊かさも守ろう
- 平和と公正をすべての人に
- パートナーシップで目標を達成しよう
上記の中でも、11.住み続けられるまちづくりを、12.つくる責任、つかう責任等が空き家再生では深く関わっています。
空き家再生は「モッタイナイ」の精神から
新設住宅着工戸数は、2020年度の81万戸から、2030年度には65万戸、2040年度には46万戸と減少していく見込みです(図1)。それでも、毎年これだけの住戸が新設されているため、2033年には空き家が2000万戸(空き家率30.2%)になると予測されています。
住戸を新築する際には、以前から建っていた古家は解体することが多いです。そういった「壊してはまた作る」という「スクラップアンドビルド」の傾向が強かった日本の建設業ですが、近年、「SDGs」「脱炭素」「フローからストック」などの掛け声のもと、古家(空き家)を活かそうという風潮が強くなってきています。
SDGsのような高邁な理想を掲げると、足元の「普段からの行動」にまで落とし込めないこともあるかもしれません。しかし、当社は「空き家再生でニッポン再起動」を企業理念としております。当社にできること(空き家再生)を一件一件、コツコツとやっていく所存です。それが一隅を照らす活動に繋がれば良いと考えています。